「洗える革」で「清潔に長く」革製品とつきあう
始まりは、アパレルから
「洗える革」は、お洋服のタグや部品として革を使った時に
一緒に洗えたら、という想いから生まれました。
革は一般的に水に弱い素材。
水に濡れるとシミやひび割れがおきて、すぐに劣化してしまいます。
ファッションの幅を大きく広げる皮革素材ですが、
布地と組み合わせると、家庭で洗濯することができず、
お手入れの難しいものになってしまうというネックがありました。
そんな扱いづらさを解消した皮革素材が、
「洗える革」ウォッシャブルピッグスエードです。
私たちのくらしの中で、日常である「洗濯」。
いつものお洋服を洗うように、革製品も洗濯することができたら、
よりくらしに寄り添ったものづくりができるのではないかと思い、
「洗える革」を使った革製品が生まれました。
|
|
|
中性洗剤で手洗いでき、
柔らかな肌触りそのままで清潔に
ウォッシャブルピッグスエードは、中性洗剤で手洗いすることができます。
ピッグスエード素材は豚革をサンドペーパーなどで毛羽立たせた素材。
毛足が長いので、つるっとした手触りの革よりも汚れがつきやすく、取れにくい革です。
そのままでは使っていくうちに、せっかくの革製品が汚れて行ってしまいますが、
中性洗剤で落とせる範囲の汚れなら、ご家庭ですっきりと落とすことができます。
←詳しい洗い方はこちらから
|
汚れ落ち検証実験
様々な汚れを中性洗剤で洗濯し、どのくらい落ちるかを実験しました。
それぞれ左が洗濯前、右が洗濯後です
どの汚れもきれいに落とすことができるので、外での使用や、食事のシーンでも、気を使いすぎずにお使いいただけます。
※汚れの内容や、汚れがついてからの空き時間によっては落ちづらい場合がございます。ご注意ください。
洗濯を繰り返すと、味わい深く「そだつ」革
洗える革は、洗濯を繰り返していくうちに徐々に淡くなり、
洗い晒しの風合いが増して、 デニムのような経年変化をします。
この革を使用した革製品は、洗濯だけでなく
その人の使い方によっても、それぞれの個性が出てきます。
洗ってケアしながら使い続けることで現れる、それぞれの個性は、
使い始めの時よりも、ずっと革製品を魅力的にします。
この特徴から私たちは、この革を「洗って、使って、そだつ革」と名付けて呼んでます。
※「洗って、使って、そだつ革」は、当社皮革製品に使用し、商標登録されています。
|
|
各カラーの経年変化
それぞれ左が使用前、右が使用後です。色によって、色の落ち具合が違います。
エシカルで高品質な
東京「墨田」産の豚革
ウォッシャブルピグスエードは、全て東京「墨田」で作られた豚革です。
実は、豚革は国内で唯一自給できる皮革。
その中でも東京の豚革の生産は明治末期から始まり、生産のほとんどを担っています。
長年作り続けている東京の豚革は、
高品質な皮革として世界からも高い評価を得ています。
また、国内の豚革は全て、
食用の豚肉をつくる際に出る副産物から作っています。
豚革は、革を作るために動物を殺すことのない、とてもエシカルな素材なんです。
「洗える革」の風合い
■柔らかく、優しい肌触り
スエードは、革の裏面をサンドペーパーなどで起毛させた素材。
本革ならではの柔らかく、優しい触り心地は滑らかで、温かみを感じられます。
■薄く、軽い
厚みはなんと約0.6mm 。1mm以下の革なので、軽く、布との相性も良い革です。
なのでバッグにした時の使い心地は抜群です。
■通気性が良い
画像は、左が豚革、右が牛革の断面です。
豚革は牛などの他の革と違い、毛穴が表から裏まで貫通しているのが特徴です。
なので、通気性がよく、カビが生えにくいなどのメリットがあります。
|
|
|
|